周囲の理解と協力

本人の周りに難聴や聴力の低下について理解している人がいれば、それだけコミュニケーションを円滑にすることができます。難聴者にとってやさしい環境をつくるためには、周囲の理解と協力が欠かせません。

聴力が低下した人や補聴器装用者が聴き取りにくいと感じる場面

  • 会議など、複数の人が同時に話をするような場所
  • 騒がしいレストランやスーパーなど、周囲でいろいろな音がしている場所
  • 雑踏の中など、周囲に車の音や人の声といった騒音のある場所
  • 車やバスの中など、絶えず背景に音がしているような場所

聴力が低下した人は、上記のように周囲にさまざまな音がしている場所での会話が特に聞こえにくくなります。 可能な限り周囲の雑音の少ない場所を選んで会話をする、できるだけ聴き取りやすいような話し方をするなどの工夫をするといいでしょう。

聴力が低下した人や補聴器装用者にとって聴き取りにくい話し方

  • 間をおかずに早口で話す
  • メリハリをつけずに平坦に話す
  • 必要以上に大きな声で話す
  • 一音節ずつ区切って話す

などがあげられます。
特に感音難聴の場合は、言葉を聞き分ける能力が低下しているため、単に大きな声で話すだけではあまり効果がありませんので注意する必要があります。

聴力が低下した人や補聴器装用者が聴き取りやすい話し方

  • 顔を見て話す
  • 比較的ゆっくりと自然なメリハリをつけて話す
  • 単語単位、文節単位で区切って話す
  • 文の最後まではっきりと話す

などのことを意識するといいでしょう。
できるだけ聞く人の顔を見て、あくまで自然にメリハリをつけて話すようにしましょう。必要以上にゆっくり話すことで、かえって単語や文節が聴き取りにくくなってしまう場合もあります。

補聴器をつけたからといって、聴力や聞こえ方が完全に元通りになる訳ではありません。周囲が騒がしい場所や多くの人が参加する会議などは、補聴器をつけている人にとっても会話が聴き取りにくい環境だということができます。
また、個人差はありますが、補聴器に慣れるまでには1ヵ月程度かかります。初めて補聴器をつけた人が補聴器に慣れるためには、周囲の人たちが聴き取りやすいような話し方をしてあげるなどの協力が欠かせません。

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