補聴器の効果

家の中や職場、友人との集まりなど、毎日の生活のさまざまな場面で、補聴器はあなたの聞こえをサポートしてくれます。

生活を豊かにしてくれる補聴器

最新の補聴器には精密なコンピュータが内臓されており、使う人の聴力や聞こえの状態に合わせてきめ細かく調整することができるようになっています。その人が聞こえていない音域だけを選んで増幅したり、周囲の雑音を抑えて言葉を聴き取りやすくしたりといったことができるので、使う人に合わせてしっかり調整することで、感音難聴の治療にかなりの効果が期待できます。また、サイズの小型化も進み、耳あなの中に納まって着けていることがほとんどわからないようなタイプや、スピーカー部分が耳の中にすっぽり納まり、本体が耳の後ろに隠れてしまう「RICタイプ」といわれる新しい耳かけ型が近年は主流になってきています。さらに、デザインもカラフルでスタイリッシュな補聴器が人気を集めるなど、補聴器のイメージも大きく変わってきています。

それでは、実際の生活の中で、補聴器を着けることのメリットはどこにあるのでしょうか。代表的な例を紹介します。

  • 言葉を聞きやすくする
    補聴器の一番の役割は言葉をはっきり届け、聞きやすくすることです。最新の補聴器には、雑音と人の音声を識別する機能があり、聞きたい人の声をよりはっきりととらえることができます。家族の団らん、友人とのおしゃべりやお買い物、仕事の会議。補聴器をつけることで、騒がしい場所でも大切な会話をよりスムーズに楽しむことができます。
  • 小さな音も拾ってくれる
    お孫さんとの内緒話、離れた場所からの呼びかけやささやき声、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、電子レンジや体温計の電子音。補聴器は、これまで聞き逃していた小さな声や音もきちんと届けてくれるようになります。こうした身のまわりのさまざまな音を聴き取れることは、日々感じていた聞き返しなどの小さなストレスを軽減し、周囲の環境への新たな感動を呼び起こし、より充実した毎日へとつながっていきます。
  • 大きすぎる音を抑えてくれる
    一般的に補聴器は「音を大きくするもの」だと思われがちですが、単純に音を大きくするだけではありません。耳にとって悪影響を及ぼすような大きすぎる音は、増幅せずに逆に抑えることで耳を守ってくれます。衝撃音などの突発的な大きな音も、瞬間的に抑えてくれる機能がついているので安心です。
  • テレビや電話もいい音で
    テレビや携帯電話の音をワイヤレスで直接聞くことのできる機能を持った補聴器や周辺機器もあります。補聴器に直接電話やテレビの音声が入ってくるので、テレビを見る時もボリュームの設定を気にせず家族と一緒に楽しむことができます。
  • 危険を察知しやすくなる
    私たちは目だけではなく耳からも多くの情報を得ています。音の大きさで距離を測り、左右の耳を使って音の方向を判断しています。例えば、後ろから近付いてくる車や自転車の音の方向や大きさで危険を未然に察知したり、危険を知らせる声や音をきちんと聞き取ることで危険を回避しています。補聴器をつけることで周囲の音をしっかり聞き、自分と周囲の状況を把握することはとても大切なことです。
  • 補聴器の限界
    このように、補聴器をつけることで毎日の生活にはさまざまなメリットがありますが、一方で補聴器にも限界があります。補聴器をつければ健康な以前の聞こえ方に戻ると思われがちですが、言葉を聴き取る力(語音明瞭度)が低い場合、補聴器で音を大きくしても言葉の理解度があまり改善されないこともあります。補聴器を検討するとき、音の大きさを聞き分ける純音聴力測定だけでなく、言葉の聴き取る力を調べる語音聴力測定を行い、補聴器のできることとできないことを理解した上で自分に合った補聴器を選びましょう。

補聴器の効果を高めるために

「補聴器はもう少し耳が悪くなってからでいい」という方がよくいらっしゃいますが、難聴には治療で改善するものもありますし、加齢性の難聴の場合、早期から補聴器を使うことでのメリットもたくさんあります。毎日の着け外しやお手入れなど、補聴器の取り扱いには細かい手先の作業が必要ですが、比較的若い年齢から補聴器装用を始めた方が慣れやすい傾向にあります。また、聞こえにくい状態が長くなればなるほど、補聴器を使い始めてからの聞こえの差が大きく慣れるのに時間がかかります。聞こえが悪くなったと感じたらぜひ早めに耳鼻科医を受診し、早い段階から補聴器を装用することをおすすめします。
また、片耳だけに補聴器をつけるよりも両耳につけることで耳への負担が減り、両耳から音情報を得ることで距離感や方向感がつかみやすくなったり、騒音下でもより言葉が聴き取りやすくなるといったメリットもあります。

補聴器のさらなる可能性

さらに補聴器は、単に聞こえを補うだけでなくさまざまな可能性があるとされています。最近では耳鳴り治療の一環として専用機能を搭載した補聴器が使われたり、厚生労働省から難聴による認知症リスクが指摘され、難聴や聞こえを補うことについての関心も高まってきています。認知症予防に対する補聴器の有効性については研究中でまだ明らかにはなっていませんが、今後に期待したいですね。
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