難聴にみられる症状

聴力が低下すると、次のような症状がみられるようになります。

難聴の具体的な症状

 

 

高い音(弱い音)が聞こえなくなる
音の高低(周波数)によって耳の感度が低下し、「聞こえ」が悪くなります。一般的に高齢者は特に高い音(周波数)ほど聞こえなくなることが多くみられます。

言葉を聞き分けられなくなる
音を感じる内耳や聴神経及び中枢の働きが悪くなると、言葉を聞き分ける能力が低下します。この症状が出ると、ただ単に音を大きくするだけではよく聞こえません。

聞きたい音を選別できなくなる
本来、聴力には耳と脳の協力作業で多くの音の中から聞きたい音を選ぶ能力があります。しかし、聴力が低下すると、内耳による音を識別するフィルタの機能が劣化する場合があり、音を選び出せなくなってしまいます。そのため、雑音の中から聞きたい会話の音を聞き分けることができないなどの症状が出るのです。

早口の会話が聞き取りにくい
早口で話されると、会話の内容がわかりにくくなる、または、全くわからなくなることがあります。年齢を重ねるにつれ、手足や体の動きが緩慢になり、若い時のように俊敏に動けなくなります。耳も同じように耳に入った会話音声を瞬時に処理できなくなります。また、雑音の中から聞きたい音を選び出すことが困難になってきます。これらの症状の多くは、耳から入った音を中枢で処理する時間が長くなったために起こるといわれています。また、左右の耳に達する音の微妙な時間的ズレを脳が識別しにくくなることによっても起こります。

以上のように聴力が低下(難聴になる)すると、小さな音が聞こえないだけではなく、言葉が理解しにくくなったり、周囲の雑音(騒音)のために会話がうまくできなくなったりします。

聴力の低下によって起こる「聞き間違い」

「声は聞こえるけれど、何を言っているのかわからない」―。 聴力が低下している人は、単に音が小さくしか聞こえないという訳ではありません。加齢により聴力が低下していくと、子音をうまく聞き分けることが難しくなってきます。子音の聞き分けがうまくできなくなってくると、言葉の聞き間違いが多くなります。

例えば"竹下さん(Ta-Ke-Shi-Ta-Sa-n)"という言葉が、子音(T,K,Sh,T,S)が聞こえなくなり、母音の強調によって"あえいああん(a-e-i-a-a-n)"という風に聞こえてしまうのです。また、聞こえた音のイメージがら推測して「あれはいかん」と判断してしまうこともありえます。

その他にも、聞き間違えやすい例として以下のものがあります。

  • さとう(佐藤)さん ⇒ かとう(加藤)さん
  • ひろい(広い) ⇒ しろい(白い)
  • わらう(笑う) ⇒ あらう(洗う)

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