Q:聴力が低下するとどんな問題があるのですか?

A:聴力が低下するということは、単に小さな音が聞こえにくくなるということではありません。聴力の低下で最も問題なのは、言葉が聞き取りにくくなるということなのです。言葉が聞き取りにくくなると会話の内容がわからなくなってきます。そうなると人と話をすることや、外出したりすることが面倒になってきます。そうした状況が進行すると、家に引きこもりがちになり、疎外感を感じるようになり社会から孤立してしまうようになります。
また、耳からの情報が脳に伝わりにくくなり、脳への刺激が減ってきてしまうので、痴呆やうつ状態になりやすくなるという報告もあります。
難聴の問題はコミュニケーションの問題であり、本人だけの個人的な問題ではなく、社会全体にまで影響する問題だといえます。
そうした状況にならないようにするには、周囲の理解や協力が不可欠です。聴力の低下は自覚しにくいものです。だからこそ周りの人たちが気付いてあげることが大切になってきます。
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