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補聴器普及の状況

日本には聴力が低下した人が約2000万人いると言われています。しかし、そのうちで補聴器を使用している人の割合は多くはありません。ここでは、世界や日本での補聴器普及の状況について解説します。

急速に進行する高齢化社会

日本の65歳以上の高齢者人口は、昭和25年(1950)年には総人口の5%に満たなかったのですが、45(1970)年に7%を超え(いわゆる「高齢化社会」)、さらに、平成6(1994)年には14%を超え(いわゆる「高齢社会」)るなど、高齢化が急速に進展しています。
今後も、高齢者人口は平成32(2020)年まで急速に増加し、国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者という本格的な高齢社会の到来が予想されています。
21世紀初頭の日本の高齢化率は先進諸国と比較しても、最も高い水準で、世界のどの国もこれまで体験したことのない本格的な高齢社会が到来すると予想されています。

補聴器普及の現状

そうした本格的な超高齢社会に突入している日本において、自分が難聴だと感じている人は約1430万人で、人口の11.3%(JapanTrak 2018)と試算されています。この数字は自己申告に基づくものなので、自覚していない難聴者はもっと多く存在しているといえます。そして、それらの人たちは補聴器の潜在ユーザーということができます。しかし、JapanTrak 2018データによると、自己申告難聴者数における補聴器所有率は14.4%にすぎません。
日本補聴器工業会の資料によると、2018年度の補聴器の出荷台数は約58万台で、2019年には、ようやく60万台を突破する見込みです。近年、補聴器の出荷台数は順調に伸びているということはできますが、補聴器を必要としている10人のうち、実際に補聴器を所有しているのは2人もいないというのが実情です。

2018年度の補聴器の出荷台数は約58万台で、2019年には、ようやく60万台を突破する 出典:2019年 日本補聴器工業会

海外の状況

それでは、海外の補聴器の普及の状況はどうなっているのでしょうか。日本補聴器工業会の資料によると、人口あたりの補聴器の出荷台数でみると、日本を1とした場合、アメリカとドイツは2倍強、イギリスは約4倍、比較的少ないフランスでも日本の2倍弱となっています。日本での補聴器の普及率は海外の半分以下で、日本の補聴器普及率はかなり低いと言わざるを得ません。
先に述べたJapanTrak 2018のデータによると、自己申告難聴者数における補聴器所有率は14.4%にすぎません。また、実際に補聴器を使用している使用率になると13.5%となり、アメリカの30.2%、ドイツやフランスの34%台と比べると大きな差があります。イギリスはさらに高く、42.4%という数字があり、日本と欧米諸国との差は顕著です。
この大きな差の原因にはさまざまなことが考えられますが、補聴器の販売制度の違いが大きく影響していると推測されます。国よって異なりますが、イギリスやデンマーク、ドイツなどでは、福祉に対して独自の伝統・制度を持っているため、補聴器の販売・供給体制が社会的に整備されており、補聴器が普及しやすい環境が整っています。そうした背景も日本と海外の補聴器普及率の差に影響を及ぼしていると思われます。

[難聴者率と補聴器所有率]

難聴者率と補聴器所有率

出典:JapanTrak 2018

[補聴器の使用率]

補聴器の使用率

出典:JapanTrak 2018

補聴器の普及が上がらない理由

日本において補聴器の普及率が低いことについては、いくつかの理由が考えられます。まず、聴力低下や難聴という障害の持つ特徴があります。視力と比べ、聴力の低下は自覚しにくく、ゆっくりと進行することが多い上に、健康診断などでも、はっきりと数値で聴力を示されることはありません。そのため、周りの人は心配していても、本人はまったく気付いていなかったり、少しは気になっていても「まだまだ大丈夫」と思っていたりすることが多いのです。本人が聴力の低下を自覚していない場合は、聴力低下や難聴の解決策としての補聴器というものを意識するようにはなりません。また、本人が聴力の低下を自覚しても、すべての人がすぐにその解決方法として補聴器を検討するようになる訳ではありません。ある調査によると、難聴であることを自覚した人が補聴器を使うようになるまでに7年かかるそうです。それはなぜでしょうか。まず、多くの人が補聴器のことを良く知らない、正しく理解していないということがあげられます。私たちが日常生活で補聴器を目にする機会はほとんどありません。また、補聴器販売店を街で見かけたという記憶がある人も少ないと思います。補聴器についての情報に触れることもまずないはずです。つまり、ほとんどの人にとって補聴器は「自分には関係のないもの」という存在になっています。ですから、難聴を自覚して初めて補聴器というものの存在を意識するようになっても、補聴器について予備知識や理解がないために、使用するようになるまでに時間がかかってしまいます。
また、補聴器というものについて多くの人が抱いているイメージの問題があります。多くの人たちは、補聴器に対して「年寄りくさい」「補装具のイメージ」といったようなネガティブなイメージを抱いています。補聴器を使用することは自分が年を取ったのを認めることになるという意識が働くために、補聴器の使用をためらう人が多いようです。
また、補聴器の外見や性能についての先入観が障害になっているという点も見逃せません。「補聴器をつけていると目立つ」「肌色で年寄りくさくて地味」という過去の補聴器の外見上のイメージを現在も抱いている人や、「補聴器は雑音がうるさくてあまり役に立たない」といった人づての話を信用している人も少なくありません。
そうした補聴器についての意識の問題だけでなく、日本においての補聴器供給のシステムが海外のように整備されていないという点も日本の普及率が上がらない大きな要因であるということができます。
日本において、補聴器の公的助成を受けられるのは、両耳の聴力レベルがそれぞれ平均70デシベル以上とされているのに対し、デンマークなど欧米では、40デシベル以上から助成が受けられるといったように、欧米では、軽度の難聴であっても補聴器が支給されるシステムができています。

補聴器普及への取り組み

そうした状況の中で、補聴器の普及率を上げるために、日本補聴器工業会と日本補聴器販売店協会が中心となって、さまざまな活動が行われています。平成11年に6月6日が補聴器の日と制定され、補聴器普及を目的としたイベントを開催したり、マスコミへの情報提供を行なったりしています。
また、医療機関・医師と補聴器販売業者との間の役割分担と連携体制の確立を目指したり、補聴器販売業者の資格制度の拡充を図るなど、欧米に比べて遅れている日本の補聴器供給システムを推進する活動が行われています。

みみから。コラム

●日本は超高齢化社会

日本はよく世界一の高齢社会といわれますが、皆さん、定義をご存じですか?世の中には分かっているようでよく分からない言葉が多々あります。例えば、高齢社会と高齢化社会の違い、平均寿命と平均余命などでしょうか?
高齢社会の定義(65歳以上の方の割合)は主に以下に分類されます。(定義は一般論になります)

  • 高齢化社会

    高齢化率 7% - 14%

  • 高齢社会

    高齢化率14% - 21%

  • 超高齢社会

    高齢化率 21% -

日本に関しては、1970年に 7.1%で高齢化社会、1995に14.5%で高齢社会、2007年に21.5%で世界一の超高齢社会となりました。(ウィキペディアより)
また、総務省が発表した2018年9月15日時点の推計人口によると、65歳以上の人口は3557万人となり、総人口に占める割合は28.1%と過去最高を更新、人口の4人に1人が高齢者となったそうです。そして、2020年には高齢化率は29.1%、2035年には33.4%に達し、人口の3人に1人が高齢者になると推計されています。

●寿命と余命

よく耳にする平均寿命と平均余命。皆さん違いや定義をご存じですか?人生の最後までの生存期間を基に生活設計を立てている方にとって、二つの定義の違いを間違えると経済的な問題などが生じる可能性があります。

・平均寿命
2018年の日本人の男性平均寿命は81.25歳、女性は87.32歳で、世界で男性3位と女性2位、男女平均では2位となりました。
ちなみに1位は僅差ですが男女とも香港で男性は82.17歳、女性は87.56歳でした。
日本に戻りますと、男性は7年連続、女性は6年連続で過去最高の記録を更新しました。
約120年前の1900年生まれの日本人の平均寿命は44歳だったことを考えると、急速な長寿化が進んだことがよくわかります。

※参考:1820年生まれ 平均寿命34歳、1950年生まれ 平均寿命61歳
※出典:厚生労働省

・健康寿命
医療・介護を必要としない自立した行動のできる寿命として健康寿命なる指標もあります。
2016年の日本人の男性平均健康寿命71.29歳、女性は74.21歳だそうです。
男女ともいずれも平均寿命より短く、人生の最後までの約10年間は健康ではない状態が継続する傾向があるようです。

※出典:厚生労働省

・平均余命
さらにあと何年生きられるかは平均余命によって指標化されています。平均余命は今現在の年齢から何年間生きられるかであり、平均余命表をもとに算出されます。なお、平均寿命は0歳児の平均余命となります。そのため、現在の45歳(昭和50年生まれ)が、平均寿命71.73歳をもとに、あと何年生きられるかと計算すると、26.73年間となりますが、平均余命をもとに掲載すると36.1年で81.1歳まで生きられることになります。なんと10年間もの差が出るのです。平均余命の計算に平均寿命を使ってしまうと、本当に知りたい平均余命とは違う計算になり、間違った生存年数の試算となります。
皆さんがあと何年生きられるかは?平均余命で確認しましょう。まだまだ長い人生の生活設計に参考にしてみてはいかがでしょうか?

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